所有者 ?

あやこ  2008-03-07投稿
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私の匂いを確かめるように胸に顔を埋めている。『この人は私を好きでたまらないんだろうな』と思う。
一時代前の男のように封建的な態度をとりながらも、掴めない妻の心に不快と不安を隠せない。子供のように私の気持ちを試す。
『あんたは俺と結婚しなかったほうが自分らしく生きられて幸福だったろうな』
『そんなことない、幸せだよ』
ベッドに組み伏せ、攻め、乱し、私の鳴き声を聞くことで愛情を確かめる。
頭は冷めていて、心に関係なく体は反応する。私は彼を思い目を閉じる。途端、粘膜が熱をおび、水の音がし、唇が開く。
私は頭の中の彼にイカされた。

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