コンビニ

ゆたか  2008-03-07投稿
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覚えてるのは…
あの日、空には雲一つなく青空がどこまで続いていて寒くもなく暑くもない、不思議な日だった。

その日、僕は友人と2人で車を走らせていた。行き先なんてなく、ただ走らせていた。
流れて行く町並み。
変わって行く景色。
忙しそうな人。
そんなんを眺めながら僕は考えていた。
(毎日、繰り返しの日々で。今日が終われば明日になって。明日になれば「面倒臭い」とか言って仕事に行くんだな…いつになっても変わらない…いいのか、これで…)とか。
考えてるうちにコンビニに着いた。
友人が言った
「ごめん。タバコないから買ってくるわ!お前も行く?」
別に、欲しいものなんてないし。用事もない。行く理由はなかったけど
「いくよ」なんて答えた。
断るのも面倒臭くなってたのかもしれない。
コンビニに入って店内をブラブラし目についたコーヒーを手に取りレジに並んだ。ついでにタバコでも買ってこと思いタバコの銘柄を店員に言った。
お会計をし、お釣りを受け取ろうとした時だった。
時が止まる。
時が止まるとは、こーゆう事か。
音は何も聞こえない。
どれぐらい時がたったのかわからない。
気付いたら僕は店を出ていた。
このコンビニで恋をした。恋とコーヒーを買った。
さっきまで考えていた事が馬鹿馬鹿しくなり。
恋の力を知る。
ふと空を見上げると、真っ青な空で寒くもなく暑くもない優しい風が吹く。
春はそこまできてんだな。

何をするのにも好きな人さえいれば、全部は良く見えて。頑張ろうって思えるんだよ。あいつと一緒になりたい。素直に思う。
つづく



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