Mind Adventure 5

籬 規那  2008-03-08投稿
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「お二人とも……っ喧嘩はやめてくださいぃぃぃっ!!」


ひびりまくるメシアをよそに、ジンは肉を漁る。

あの。私まだ2本目なんですけどw



―――と。


「んぐっ!?」

ジンの顔が赤くなって青くなった。どうやら鳥肉を詰まらせたらしい。

「水ううううぅぅぅうぅう!!?!」

柔らかな髪を逆立てんばかりにメシアが悲鳴をあげた頃には、既にディルがジンの背を叩いて落ち着かせ、妖需がコップを口元にやり、事態は収拾を得ていた。


「大丈夫で―――」

メシアが駆け寄ろうとした瞬間。


がちゃん!と派手な音を立て、4人分の飲み水の入った容器が転がった。



「……………」

「……………………」



「!!!!!!!!!」


「ごめんなさいいいぃぃいいいっっ!!?」




やれやれ。






ジンがメシアをなだめにかかっている間に、妖需は水を汲みに出た。




一人になると、思い知る。



私は………何から逃げているんだろう。


ただ、何となく、底の知れない場所にいる感覚。

夜の旅に漂う虚空の海から。







魔法みたい、なんて。



―――だめだよ。


楽しいなんて。


――――そう。


例え、どこに逃げようと。










呪いは




消えない




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