次の日、泣きすぎて真っ赤になった目を見て、また、「学校休みたいな…」
なんて思ってしまった。
だけどもう決めていた、絶対に逃げないってことを。
臆病な私を捨て去りたいんだ。
学校へ行ったら、ちゃんと真奈美に話ししよう…
私は真奈美がちゃんと話を聞いてくれることを祈って学校へ行った。
ゆっくり歩いているつもりでも、もう学校まで10メートルのところまで来てしまった。
きっと、クラスのみんなは私をなんて言っているか、
どんな仕打ちをされるか、
怖くてたまらなかった。
私の味方につく人なんて一人もいないにきまってる…
だけど、ここで帰ったらまたふりだしに戻ってしまう。
もう今までの自分から抜け出すんだから…。
私は、大きく大きく深呼吸をして門をまたいだ。
そして、歩く。
足が震えて上手く歩けない。
私は一歩一歩転ばないように歩いた。
そして、教室のドアの前にきてしまった。
ドクンドクン
だんだん心臓が速く脈うちはじめる。
やっぱり私は臆病だ…
そう実感した瞬間だった。
私は意をけっしてドアに手をかけていっきに開けた。
そして…
「おはよう!」
教室から返ってくる反応は案の定、ヒソヒソ話す人や無視する人、私を笑っている人もいた。
私は泣きそうになったけど、必死で堪えた。
ここで泣いたらただの弱虫。
沢山の冷たい視線をあびながら
自分の机についた。
なにか汚い言葉が書かれているかもと覚悟を決めていたが、幸いなにも書かれていなかった。
思わず、安堵の声が漏れる。
しかし、なんだかいつもと様子が違う。
不思議になり、顔を上げると、真奈美の机のあった場所には茶色い床しかなかったのだ。
どうして……?