水夏『どーゆうこと!?』
歩『わからないよ。ただ本部が危険ってコト!!』
DSDW内の使真を攻撃しながらサイドカメラに映る新たな敵を横目にみる。
管野「ジ使真、防衛エリア突破!エリアF侵入開始しました!」
瑞枝「ッ使真応戦形態モノからジへ移行!
(どうする?――水夏も歩間に合わない。
このままじゃ本部まであっという間に押し入られておしまいよ!!?)
――ッ!」
瑞枝の思考回路が目まぐるしく動くなか、司令が指示を出した。
司令「“フェイ”と“ロー”を使え。」
「「!!?」」
司令室内が戸惑う。
なんせ試起動も何もしていないのだ。これほどの高性なる兵器をなんのベースも無しに送り出すなど、技術開発側としては到底ありえない――。
だがその中、別のことで一人動揺している者がいた。その者は動揺を押しつけ冷静に報告する。
瑞枝「司令、お言葉ですが、フェイとローには――」
司令「いるだろう。そこの2人が――」
そう言って風間司令は祐希、そして紫穂をジロリと見下ろした。