貴方という存在が
私の心を掻き乱すとき
私はこの世のものとは思えぬ痛みに襲われるのです
どうしてでしょうか
貴方を求めて手探りするうちに
目からは涙がぽろぽろ零れ
私の視界を遮るのです
貴方は毒
人を引き付けて離さない毒
まるで鎖の如く私を捕らえて離さない
思考回路ですら貴方に満たされている
散り逝く桜の乱舞の様な
貴方の華麗な姿を
私は息を切らして追いかける
春
それは狂う華
ひとひらの桜は
確かに貴方でした