昼間一人でいるとフッと、もよおしてくる。 彼を思う。 大きな彼の掌じゃない、私の掌が肩をなでる。 淋しさとともに吐息を吐く。 その掌が左の乳房を包む。 彼のしぐさを思い出せない。いつもその頃は、耳元をかすめる彼の息づかいや、その先を求める体の潤みに何も考えられなくなっているから。 そのまま指は潤みの中へ。 こんなことじゃ私は慰められない。 そう思いながらも沈む。 そしてまた彼を思う。
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