時に人はどうしようもない位苦しい時にでも我慢をしていかないといけない事がある
それをあなたが教えてくれた
別れを告げられてもう長い月日が流れた
あの時あなたの『さようなら』に耐えられる強さを持っていなかった
きっと今でもそんな強さはない
だから辛くて悲しくて
どんなに時間が経とうと忘れる事はない
今もあなたを思うと胸が痛む
深く傷付いた心が癒される事なんてきっとない
少しは大人になったつもりでも想いは変わらない
諦めようと忘れようと胸を張って歩こうとするから
そうやって強がって頑張ろうとするからいつまで経っても記憶は鮮明に残る
声を上げて泣いて
だけど気持ちは晴れなくて
私はまだあなたをそうやって心で呼んでいる
あなたの声が優しく響いていた
その声を愛していた
耳に残って離れない
今その声が誰かの耳に響いているとしたら
誰かの為だけに届いているとしたら
想像してまた自分を苦しめる
相変わらず消えない独占欲が悲しくさせる
両手で顔を覆って想いを消そうと首を振る
早く忘れたい
早くあなたへの未練を断ち切って『忘れたから』と『今、私は幸せだよ』と笑いたい
あなたと出会って私は良かったのだろうか