少し離れて座っていて、近づくべきか…できればリードしてほしいんだけどな。
――この頃の私は、年上というだけで大人なイメージを持ちすぎていた。
だいちゃんは私に触れるどころか近づくこともなくカラオケを出た。
―こんなもんか…―\r
とか考えてると、
「楽しかったね〜この後どうする?」
だいちゃんに話し掛けられてハッとした。緊張から解放された安心感からか、何も考えていなかった。
「あー、お腹空いてる?」
「微妙に。喫茶店とか行きたいかも。」
2人で喫茶店へ向かう。私は普段喫茶店に入るということがないから、今度はワクワクした。
喫茶店に着く。
カランカラン
中に入るとコーヒーのいい香りがする。
「いい匂いだね〜。」
だいちゃんがよく来ているお店のようだ。
「なんか食べる?ケーキとかうまいよ〜。」
「ん〜お腹空いてないからいいや。」
アイスコーヒーを頼んで、だいちゃんは+シフォンケーキ。甘いものが好きらしい。すごくおいしそうに食べるからじーっと見ていたら
「食べたいの?俺トイレ行ってくるから食べたかったら食べていいよ☆まじうまいから〜。」
間接キスでドキドキする私は子どもなのかな…