早坂はまだこの教室の雰囲気に耐えれず笑いを必死にこらえている。
「・・どうやったら世界が変えれるんだろうな・・・」
僕は早坂のあの言葉に対して無意識に声に出していた。
すると、さっきまで笑いをこらえていた早坂が急に真面目な顔でこう言った。
「あんたも変えたいの?この世界」
「そうだな・・・世界というより、この毎日を変えたいな。ありきたりでつまらないんだよな」
僕はこの日々に退屈を感じていた。
だけど、周りはその日々に何の疑問を感じずに生きている人達なのだ。
その輪に入れていない僕はとても弱い人間なんだと思う。