今日はサッカー部の部活がお休み。誰もいなくなるのを待ってから、先生が家まで送って行ってくれるらしい。
…そう、この時はまだ、もうすぐ私の儚い恋に終わりが来るなんて、考えてもみなかった。だらだらと、幸せにいつまでも続くと思っていた…。
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誰もいなくなるまで待つという行為は帰宅部の私にとって退屈すぎる。何も考えずにそこら中歩き回っていると、グラウンド付近にいた。
「…あれって…」よく見るとそのグラウンドに、二つの人影が。陸上部でも、野球部でもない。どう考えても「…先生…?眞野君…??」
私は嫌な予感がして堪らなかった。