奈央と出会えたから。<102>

麻呂  2008-03-12投稿
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『奈央ちゃん、
聖人と付き合ってどのくらい?!』



あたしの髪にカラーリング剤を塗布しながら、ミズホさんが言ったー。



『一ヶ月ちょっとです‥‥‥。』



改めて実感したー





『奈央ちゃん‥。
エッチは‥?!
もうした?!』



不意にミズホさんが手を止めー



あたしの顔を覗き込んだー。





『‥‥えっ?!』



突然の質問にびっくりしたー。





『ま‥まだです‥‥。』



カァーーーッ。



顔に向かってー



体中の血液が上昇して来るのがわかったー。





『ムフフ。じゃあ〜‥‥チュウは?!』


ミズホさんは尚も質問して来たー。



『えっ‥あ‥‥は‥はい。』



更にカァーーー‥。




『なるほどぉ。
チュウはしたのね!!ムフフ。』



最初はー



ミズホさんが、
あたしの反応を見て楽しんでいるのかと思ったー。



でもー



『奈央ちゃん。
聖人は、ああ見えてオクテなのよ。アイツ、結構モテるのよ。奈央ちゃんも3-5の教室に来るようになって分かったでしょう?!

あたしら三年の取り巻きが凄いってコトが。

アイツ、あんなにモテるのに、全然目もくれないの。
変に優しくして、
誤解されても困るしね。

奈央ちゃん、聖人は‥あなたのコト、
凄く大切にしてると思う。』



ミズホさんは、イイヒトだー



常に、あたしのコト、親身になって考えてくれるー。



『ミズホさん‥。
ありがとうございます。』



思わず‥ふぅっと涙ぐんでしまったー。


ミズホさんと居ると安心するー



あたしが一人っ子のせいだろうかー



まるで、実のお姉さんみたい‥‥‥。



『やぁだ。奈央ちゃんどうしたのぉ?!奈央ちゃんは感動屋さんだネ。
ほらっ!!もうすぐ全部塗り終えるよ!!後は時間を待つだけだよぉ!!』



ミズホさんとあたしの二人だけの不思議な時間が流れ過ぎたー。





ミズホさんによる、“あたしの改造計画”はー



着々と進んでいった‥‥‥。

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