私はある人の命を救いたくてお金を集めていた
医者から彼の命はもって3年だといわれた
助かるには、アメリカに行きある医者を尋ねること、その医者の要求金額を受け入れることであった
猶予は3年、要求金額25億円、私は必死だった
ある研究所で働かせてもらえるように知り合いに頼んでもらい、そこで開発研究する
休みなどない、休んではいられなかった
頭のどこかで3年という言葉を肯定してしまって他は考えられなかったのだ
半年で技術用語がわかり、1年で仕事のノウハウを学んだ
2年目には開発のリーダーをつとめ、アイデア商品を生み、2年目が終わる頃には会社は利益が13倍に膨れた
しかし、まだ足りない
あと1年しかないんだと焦ってしょうがない
久しぶりに研究所を休んだ、彼はいつものように私を迎え入れてくれた
あと1年の命だと知っているのにまだ私の体を気遣ってくれる
この人を絶対に死なせたくない…