「ふぁ〜なんだぁ夢かぁ、にしてもリアルだったなぁ…」
ピンポーン
ピンポーン
「マジかよ」
智弘は一瞬ドキッとしたがまさかそんなはずはないと思いながら玄関へ向かった。
ガラガラ
「ども、畑村智弘様宛に郵便物です。」
そこには、古っぽいスタイルの配達員が封筒をもって立っていた。
いつもは郵便受けに入れるはずなのに、変だなぁと思いながら受け取った。
「ども」
ガラガラ
「なんだろ…」
封を開けてみると、中からは採用通知が出てきた。
「えぇなんの採用通知ぃ?何に採用されたのよおいッ!」
などと一人ツッコミをしたのち詳しく書面を見てみた…
「ナニナニ、あなたは当社の試験に合格し、採用されました。よって明日○○△□に、午前九時までにいらしてください………………………………………っておい!書面適当だなッ!しかも、いつの明日なんだよっ!」
ぽいッと捨ててしまった。
ツッコミどころ満載の書面だが、どうしても気になる…場所と時間は覚えていた。
「まあいいや」
気にしないようにし、午後からの、地元の会社に面接へと向かった。
「じゃあ来月の頭からよろしくね。でまぁ詳しいのはうちから折り返しまた電話するから。」
バタン
「ふぅなんとか仕事決まったな…デモなんか忘れてるような気が…あぁあの採用通知か。まぁいいや」
自宅へ帰り一気に疲れが出た。
「寝よ………」
ジリリリリリリリリリリリリ………
「…まだ七時か…まぁいい起きるか」
「9時に、○○△□かぁ………行ってみるか」
特に理由はなかったが、気になったものは確かめたい性格だった。これは、ほとんどの人に言えるのではないか。
場所は地元で、もっとも人気のないところだ。
「だれもいねえし…」
時計を見ると八時五十五分。
「もう少し待つか」
「クラシックカーかなんだろ…」
突然まえから、よく昔の洋画で見る車が現れた。
「なんか中が見えないし気味悪いな」
車の中が見えないのでより気味が悪い。
「あれなんか前で停まったし。なんだ、中から誰か覗いてる感じがするな…気味わりいから離れるか…………………………………………………………エンジンかからねぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
ギュルルン
ギュルルン
何度やってもエンジンはかからない。