男の欲に惑わされることなく、自分の欲に囚われることなく静かに過ごせたらと思う。
女の体は月の満ち欠けに属するという説がある。きっとそうだろう。
自分自身を持て余す時期が来た。
目や口に始まり体のいたるところが緩み水分をおびている気がする。動きも怠慢になり、体からは乳臭いような甘く生臭い匂いがする。
心も何も通じていない見知らぬ誰かに、モノのように扱われたい。おもちゃにされたいと思う。
自分の身を堕としめようとそればかりに意識がいく。
どこかバランスの悪い人間なのかもしれない。
今日も忌ま忌ましい月が滲んでいる。