ぼくらの金メダル〜4

Kっち  2008-03-12投稿
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僕らの次なる目標は、全国大会出場…することだ。その為には、まずは、第1段階の地区予選1位通過して、県予選に駒を進めることだった。
地区予選は、見事、1位通過して先輩チーム同様、県予選に出場出来ることになった。僕らは、1ヶ月後にせまった県大会予選に、胸を躍らせていた。

5月某日
調子にのっていた僕らは、この日も、予選を難無く2勝して、決勝リーグに上がった。さすがに、ベスト8にまでになると、他のチームも楽に勝たせてくれる雰囲気では、無くなってくる。
準決勝…5−3
先制したけど、その裏に逆転をゆるしてしまった。相手チームのピッチャーは変則的な投げ方で、そこそこ球も速い。しかし、僕らのピッチャーだって負けてはいない。点を取られても、乱れること無く、諦めず最後まで投げきった。味方も、守備で助けてくれた。セカンドを守る彼は、不思議と簡単なゴロほどエラーをしてしまう。その代わり、とんでもなく難しい球を、ナイスキャッチし、上手にさばいたりする。まるで、プロ並に。この頃から、彼の名は、ミラクルボーイと呼ばれる様になっていた。試合を決めたのは、サードの逆転ホームラン。そして、2つ3つのエラーを帳消しにするスーパーファインプレーで、ミラクルボーイが最後にしめてゲームセット。
決勝…前回も決勝戦であたってコテンパンにしてやられた、僕らが勝手にライバル視しているチームとの2度目の決勝戦だ。
2−6で…2度目の準優勝。
前回は無得点だったのが、今回は2点とったぞ。とは言っても、惨敗に代わり無しか…。力の差を痛感してしまう。
バッティングは、振りが速く打球が強い。たたいてゴロでも、強い打球について行けず、弾かれて捕球も出来ない。守備もかたく、捕ってからの動きが早い。力の差は歴然だった。僕たちは、追い付くことが出来るんだろうか。いや、絶対に追い付いてみせる。そして、いつか追い越してみせるんだ。…いつか必ず。
県大会予選は、もうそこまで迫っていた。



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