誰の助けも必要なかった。
困ったことになっても、いつも自分だけの力で乗り越えようとした。
誰かにすがるなんてカッコ悪いじゃん。
こんなこと、あたし一人で平気だし。
ホントは怖かった。
助けを求めて、拒絶されることが。
だからずっと一人でいた。
長い長い年月が過ぎた。
ほら、やっぱ一人で平気だったじゃん。
これからだって、さ……。
孤独を噛み殺して、笑う。
ひどくひきつった笑い。
卑屈な笑い。
あたしはいつも独りよがりだ。
わかってたけど、どうしようもない。
だって今更、どうしたらいいかわからない。
ようやく襲ってきた、後悔の念。
ちょっとだけ人を信じればよかった。
裏切りを恐れないだけの強さがあればよかったのに。
今なら、まだ間に合うかもしれない。
明日はもう少しだけ、素直になってみよう……。