処刑生徒会長第五話・16

まっかつ  2008-03-12投稿
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そして5日後・9月20日・東京都Z区立第一中学校々庭―\r

朝礼台に登った梅城ケンヤは、集まった各校風紀委員達を見回した。

イジメ撲滅改革派同盟六校・合計130名―\r

手に手に自動小銃を持ち、全員が最低30日以上の実弾訓練を経て、しかも格闘技のどれか一つは必ずマスターしている精鋭揃いだ。

しかも、これだけではない。

学校内司法自治全権委任法に基づいて打診を受けた自衛隊から派遣された戦闘ヘリが一機・装甲車二台がこれに加わる手筈だ。

正に―戦争だ。

『イジメ撲滅を誓った我が盟友諸君』

梅城ケンヤは訓辞を垂れた。

『今こそ我らの力を示す時だ―見せてやろうではないか!我々の決意と理念を!!』

梅城ケンヤは腰から拳銃を取り出した。

『この銃で―不良校T2学園に正義の裁きを下す!!私が先頭に立ち諸君を率いる!!そして最初に奴らを撃ち殺すのは―この私だ!!!』

絶叫しながらケンヤが天空に向けて拳銃を放つと―\r

校庭にいる全員が伝わる興奮に熱狂しながらそれに応じた!

パンパンッ! パンパンパンパンッ! パンパンッ! パンパンパンパンッ!










やがて銃声の連鎖が収まると―\r

梅城ケンヤは命令を出した。

『早速だが―この場にて不埒者を始末し、私の覚悟を示す!』

すると―\r

学防委員長・赤木マモルがつたつたと朝礼台の前に踊り出て―\r

『これより生体射撃訓練の《的》を用意する!!』

赤木マモルが右手を挙げると―\r

後手に縄で縛られ数珠繋ぎになった生徒達が、風紀委員達に連行されて、改革派同盟軍の前で横並びに一列にされた。

その数20名。

怯え切った彼等の後姿に蔑んだ目線を送りながら―\r

『まずは自らの身を正さなければな―こやつらは我々改革派同盟に巣食うイジメグループどもだ。みんな、連中摘発の協力を感謝する!さあ、こやつらを始末して我が同盟に死角なしと言う事を敵に見せてやろうではないか!!例え味方でもイジメるやつには死をもって報いると!!!』

梅城ケンヤが熱弁を振るっている間にも―\r

赤木マモルの陣頭指揮によって、校庭の一角には弾よけの土嚢とブロックが積まれ、処刑場が造られていた。




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