違和感ばかりで埋め尽くされた日々。
太陽が昇り、沈むまでの時間が途轍もなく長く、それは苦痛な毎回。
僕は今、高校二年。
朝からキチンと学校へ行き、ごく普通に暮らしている。
本当になんの苦労もない生活だ。
学校が終わり、僕はすぐに独りで学校を去っていく。
友達がいないわけじゃない。
遊びにも誘われるしそこそこ人当たりもいい方だ。
ただ
時々、僕はこうなってしまう。
誰とも話したくない時がやってくる。
それは、数日続き、またすぐにもとに戻るのだ。
その間、僕は人との接触を出来るだけ避ける。
自宅に到着し、自室に向かう。
制服のブレザーをハンガーにかけてワイシャツのままベッドに横たわる。
家には誰も居らず、静寂の模様。
目を閉じてじっとしていると耳鳴りがした。
いつの間に眠っていたのだろう。
母親が帰宅したドアの音と母のただいまの声で目が覚めた。
窓の外はすでに薄暗い。時計を見ると6時すぎを時計の針がさしている。