―法律君。」
!?
その場にいるアンサー以外の者全てが自分の耳を疑った
アンサーの罠かもしれない、だが今アンサーははっきりと佐藤の事を“法律君”と呼んだ。
まるで昔からの知り合いの様に、、
「お前、、何者だ?」
佐藤がゆっくりとした口調で問う。
「アンサーです。」
「違う!!お前の“素”は誰だって聞いてんだ!!」
しばらくしてアンサーが口を開いた。
「笹木 裕介〈ささき ゆうすけ〉です。」
時が止まった。いや、止まった様に感じた。
何故だろう、誰も何も言わない。
天狐じいも佐藤もアンサーも、真奈も、、
暗く重い空気が警察署を包んでいる。
「笹木、、裕介、、マジかよ、有り得ねぇよ。」
佐藤は確実に動揺していた。
「そうだ、絶対有り得ないんだ、何たって笹木裕介は、、。」
佐藤も天狐じいもまるで別人だった。
「天狐じい、笹木裕介君が何で有り得ないの?」
真奈が恐る恐る聞いた
「・・・・。」
佐藤も天狐じいも答えないすると真奈はアンサーに近付き、聞いた。
「笹木裕介君が何で有り得ないの?」
アンサーはニヤリと笑い、「笹木裕介は六十年前、死んでいるからです。」