―“死んだんです”」
えっ?“死んだ”?
笹木裕介は六十年前に死んだ?
「真奈、さっき話した仲の良かった天上使の事、コイツなんだよ。」
「てことは、こっくりさんの本体に殺された子がこの笹木裕介君、アンサーなんだね。」
「ああ。」
(あと質問出来る回数は6回。どうする?やはりここは、事件解決を考えるべきなのか?それとも、笹木の事に全てを費やすか?)
「お前がさらった人はどうした?」
「今はある所に拉致しています。」
「返してくれ。」
「それは無理です。」
「じゃあどうしたら返してくれる?」
「他の強い魂を貰えば。」
「・・・・。じゃあ俺の魂だったらいいか?」
!!!!!
「ちょっちょっと!!何言ってんの!!」
「うるせぇ!!黙ってろ!!」
(悪いな真奈ちゃん、こうするしか俺には思いつかない。)
「はい。十分です。では、明後日の午後6時に御陵高校の隣にある廃工事に来て下さい。」
「じゃあ行方不明の人はいつ?」
(あと1回)
「貴方が来たと確認したらそれぞれの家に戻します」
「最後だ俺とお前、どっちが強い?」
「私です。」
するとアンサーは画面から消えた。