秘め事[BL]

おむらいす  2008-03-14投稿
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俺の名前は菊野リク。


22歳の新人社員。


だったのに…。





仕事が終わって帰宅していたとき,突然何者かにハンカチで匂いをかがされた。


体に感覚がなくなり倒れた僕を3,4人が車の中に運び込んだ。


指1本すら動かない僕は抵抗するすべもなく車の発進音を聞いていた。


車は長い間止まる事なく走り続けた。


突然車が止まった。


どこかはわからなかったが人がいないのは確かだった。


「こいつ金持ってるか?」


隣に座っていた男が声をかけると前の2人が素早く降りた。


どうやら隣に男がトップらしい。


「こいつ1万しか持ってないですぜ。」


鞄をあさっていた1人が残念そうにいう。


「服を脱がせてまんべんなく探せ。」


「わかりましたぜ,アニキ」


2人は指示通りに服を脱がせはじめた。


スーツの上着が脱がされ,ポケットを丹念に調べあげられた。


次にズボンを脱がされた。


「携帯がありましたぜ」


「渡せ」


「はい」


隣の男は携帯を調べはじめた。


「これ,なんだ?」


男がみせてきたのは数々のヌード写真だった。


「これみてオナニーしてんの?」


恥ずかしさで顔が紅潮してきたが男はお構いなしに続ける。


「オナニーキモチいい?」


顔を覗き込むようにして言われた。


男は22,3ぐらいのとてもカッコイイ人だった。


だが今はそんなこと考えている場合じゃなかった。


僕の最大の秘密を知られてしまった。


反論したいが薬のせいで声がでない。


それを見越してか,男は新たな指示を出した。


「手足を縛れ」


二人は縄を受け取り力無い僕の手足をきつく縛った。


「薬を嗅がせろ」


またかと思ったが薬を嗅がされた途端,体中の感覚がもどってきた。


「さっきの話しは聞いてただろ?」


「ああ」


「金はこれだけか?」


さっきの1万を目の前に突き出された。


「そうだ」


「そっかぁ。なら体で払ってくれよ」

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