未菜が嵐とラブラブしていた頃、薫は小さな公園にいた。
「ヒクッ…なッ何で…ヒクッ」
溢れ出す涙を一緒懸命止めるが新しい涙が出てくるので断念した。
今まで泣いていたら隣にはハンカチを持つ未菜がいた…心配そうに見てくる未菜にいつも抱きついて泣いていた…なのに…
「何で、あんな酷いことを…言うの?それに未菜は優人君とラブラブだったのに…」
あぁ見えても未菜は人一倍一途な女の子。
「でも、酷すぎるよ…未菜」
呟いた瞬間、薫の体に強烈な風がふいた。
―フワッ
「きゃぁッ!!」
とっさに目を閉じ、目にゴミが入らない様にしていると、何処からか声が聞こえた。
「貴女の友達を救いましょうか?…早く心を[解除]しないと手遅れになりますよ?」
END