「貴女の友達を救いましょうか?…早く心を[解除]しないと手遅れになりますよ?」
透き通る声が何処からか聞こえた。ユックリ瞳を開けると目の前には薄緑髪の少女が立っていた。
「誰?」
「私の名前は[ネナ」、始めまして薫…ニコッ」
綺麗に笑うネナに私は(綺麗な少女…)と思った。
「あの〜何か様ですか?」
「はい。貴女の友達を助けに来ました」
「助ける…?どういう意味ですか?」
「貴女の友達である、未菜には[悪魔]がとりついています…早く心を解除しないと命が危ないんです」
「悪魔?何を言ってるんですか、悪魔何ているはずないじゃない!!初対面の私をからかうなんて失礼よ!!」
座っていたベンチから勢いよく立つとネナは薫の手をとり言った。
「いいえ、からかってなんかいません…この世には悪魔は存在します。そして私は悪魔を倒す…天使です」
END