流れに身を任せていた。
ただ過ぎる時を
遠くから眺めてるだけ。
人の歩幅に合せて歩き
なるべく他人と同じ物を持ちなるべく他人と同じ事をする
そうする事で得られる安心感は、ちっぽけで虚しいだけ…。
本当は自分がどうするべきなのか、進む道はどっちなのか、分かっている。
それでも
一歩踏み出す勇気がないからまた他人に嫉妬したり、劣等感に悩まされたり、未来がドンドン曇っていくんだ。
もう空は春色…。
優しい風が
何だか背中を押してる気がして、私は真新しいパンプスを履いてドアを開ける。