「天使…?貴方が?」
「はい…正しくは[天女]ですけどね」
フフッと笑いベンチに座るネナを横目に自分も座った
「何で未菜は悪魔に取り付かれたんですか?」
「……悪魔は人の心にとりつき、人の綺麗で純粋な心を壊すんです…」
「心を壊す?」
「はい…心を壊された人間は私達、天女に心を解除されないと死にいたります」
「死って!!そしたら未菜は!!」
叫ぶ薫にネナは安心させるように言った。
「大丈夫です。私がいるかぎり死なせません…悪魔を退治し人間を助ける…それが私の仕事ですから」
「本当に?本当に未菜は大丈夫なのね!!」
「はい、私にお任せください…ニコッ」
その頃…
暗い部屋の中に不気味な笑い声が響いていた
「クックック…やっと天女が現れたか……お手並み拝見といこうか」
「ベチェット様…」
「シュロか?どうした」
「未菜と言う人間の事なのですが、どうやらアレではないようです…」
「ハズレか…」
「どうされますか?」
「ふんっ!!ほおっておけ、あんな人間など役にたたんからな!!」
「だが、死ねまでは働いてもらうがな!!」
END