…不意に横に向くと…完全に…言葉を失った…かわいい……………ただそれだけが頭の中で最初に浮かんだ言葉だった……よな
「どっ…どうかした……?」
ボォっとした頭に一気に喝が入った…だっていきなりふわ〜っとした髪の匂いがしたと思ったら…かわいい小ぶりな顔、ぽっちゃりとした唇が目の前に………いきなり…あるんだ……もん
「いやっ…べっ別に」田村は赤くなった顔を隠すように…無理矢理体を違う方向に向けた返事がない…沈黙………もしかして?…後ろ振り返ったら誰もいない…んじゃ…。
「あっ、やっと振り返った!」
いる!いる!めっちゃ後ろにいる!…
「あっ、あの…」
自分でも予想がつかないところで…言葉が勝手に出ていた…
「きっ、君はあの…何かな…えっ、えっと…」…でも、うまくしゃべれナイ……
「むこう向いてしゃべっていいよ…しゃべりにくいんじゃない?」そう言われ田村は後ろを向いて話だした…
「ボディガ−ドって何?」
…やっと冷静に話せた「あのね…期間限定でいいんだ…私を少し守ってほしいんだ……さっきの奴から…」女は少し…恥じらう真似をした
「さっきの奴って…あれ彼氏じゃないの?」女は首をふり
「あんな、サイテーな奴、彼氏じゃない…」元気な声が暗くなる
「なっ、何があったかは知らないけどさ…俺無関係じゃん…ゴメンけど…ちょっと…」
突然…田村の目の前に彼女が現れた…
「お願い!助けて!」…卑怯…だって…いきなり前に出てくるって気がつくと
「あっああ…、」
その返事ん聞くと彼女はうれしそうに…
「ありがとう!あっ、これ私のメルアドだから…送ってくんない?」
固まる田村に女は無理矢理紙を押し付け…去っていく
しばらくして…
…夢じゃないだろうか…自分でいうのも何だか…こんなイマイチぱっとしない男にいきなり?…えっと……
…女は静かに携帯を取り出し電話をしていた「金は後で入れて…」