朝の光が窓いっぱいに入ってくるアパートの共同部屋。
いつも誰かがきまぐれで朝食を作ってくれる。
マリア「はぁ〜…おはよ〜、今日は何がいいかしら〜っと…」
あくびをしながら入ってきたマリアは、そんな事を言いながら、昨日から気になって仕方なかった二人に早速目を向けた。
マリア「あらあら、微笑ましいわねぇ〜☆」
寄り添う二人を見て、マリアは音を立てないように食事の支度を始めようとしたものの、それは長くは続かなかった。
少女1「おはよー!!どうなった、あの二人?」
銀とも金とも言えない珍しい色の巻き髪を耳の上で二つに束ねた少女が勢いよく入ってきたのだ。
少女2「ロル!!そんなに大声出したら起きちゃうわよ!!」
もう一人の賢そうな茶色い髪のショートボブの少女も押さえようと後ろから走ってくる。
もちろんその音で二人は目を覚ましてしまった。
クレイン「んん…あ…みんなぁ、おはよ…」
寝ぼけた顔でクレインが振り向くとロルが目を見開いて言った。
ロル「うわっ、クレインの寝起きってめっちゃ男らしい!!」
ロルのその容赦ない一言で、共同部屋が凍りついた。