「私です。」
そう言うとアンサーは十機の携帯画面から消えた。
佐藤は真っ黒な携帯画面を見つめながらふっと笑った。そして、大笑いし始めた。
「アッハハハ!!ヤベェよ!マジうける!!おもしれぇ、やってやるよ!」
その後思う存分笑い転げた後、
「ちょっと真奈ちゃん付き合ってくれないか?」
いつもの暢気な顔で言った
「いいけど、どこまで?」
佐藤はニコッと笑って、
「“あの世”」
と言った。
「えっ!?」
真奈はしっかり説明されず佐藤に腕を引っ張られ佐藤と一緒に空間に消えた。
警察署に一人残された天狐じいは悲しそうな顔で
「明後日か、、佐藤、いい天上使だった。」
そう言うと天狐じいは空間へ消えた。
誰も居なくなった警察署はほの暗く包まれていた。
まるで主人が居なくなる前の様に、
「―分かった?じゃあ以上。帰ろうか。」
あの世の池の辺で佐藤は真奈にそう言った
「こんな事して何になるの?訳分かんない。もう一度聞くけど、本当に私はまだ“人間”なの?」
真奈が少し強い口調で聞いた。
「ああ大丈夫。あっそうだ、明日警察署は休みだから来ても誰も居ないから。」
「分かった。」
そして、