兵士は2人の同意の声を聞くと、母の身体を操り、銃の引き金を引かせた。
一発目は彩香の額に…二発目は母の額に…。
「何でだ!?門の外へ出ようと誘ったのは俺なのに…」
剛はその場にしゃがみ込んだ。
「お前達にとっての苦痛はそのお嬢さんを自分の手に掛ける事と悲しむ姿を見る事だろ?」
「まさかてめえそれが目的か!」
「当たり前だ。俺達はお前達国民の嫌がる事をするのが任務だ」
「何!?そんな任務ある訳ないだろ!」
「残念だがあるんだよ。お前達は特別な人種だからな」
「特別!?」
「もういい。さっさと死ね」
兵士がそう言った瞬間!!剛の額に穴があいた。