「…ぅう…あたしなんてぇ…どうせぇ…グスッ…」
「美咲ってば大丈夫?そんなに飲んだら身体にどくだよ!」
頭がガンガンする。だけどそれでも飲むのをやめられない。
フラれるって、こんなに悲しいことだったんだね。
私は友達の言葉を無視して飲み続けた。
その結果、次の日は頭は痛いわ吐き気はするはで地獄だった。
「うぇ〜頭い゙だい゙ぃ〜〜」
「ほーら言わんこっちゃない」
私はまた愛美と居酒屋にきていた。
でも飲むのは水だけ。さすがの私でもまたお酒を飲みたいとは思わない。
「もうあたし一生独り身に決まってるよぉ゙〜〜〜!!どーしよまなちゃん!」
私はまだ昨日のお酒が抜けていなかったみたいだ。愛美に訳のわからないことまで口走る。
しかしそんな私にめ愛美は真剣に受け答えしてくれた。
「でもさぁ、あたしらもまだ二十歳だよ!?まだまだこれからだって!!ほらっ涙ふきな!」
そう言ってティッシュで涙を拭いてくれた。
いい友達だなぁ…その時、心からそう思ったよ
「でぇもあたし愛美みたく可愛くないしぃ〜〜゙゙゙だから達也にふられちゃったんだよ!もうやだぁぁ〜〜〜!!」
そんな優しい愛美だから、私はまた愛美に甘えてしまう。私ってやっぱりダメ女だよね。
「…美咲さぁ…男なんて星の数ほどいるんだから!そのなかには美咲のよさがわかる人もいるでしょ!」
「…っう…でもでもでも、達也は一人しかいないもん!!達也ぁぁ〜」
「…はぁっ…美咲、達也からはなれなよ!新しい恋を見つけるの!!そこらへんにいっぱい転がってるよ?」
新しい恋…今ままで達也一筋だったからなぁ。新しい恋…かぁ
「………」
「…!?美咲?!どうしたの私なにか……」
「ま゙な゙み゙ぃ゙ぃ゙〜〜〜あ゙りがどゔぅ゙゙〜〜」
「な、な、美咲!?」
私はおもいっきり愛美に飛び付いた。新しい恋か…
私、頑張るからね!!
「うるせぇな!静かにしろよ」
この感動シーンにどす黒い声で入ってきたのは、私よりわずかに年上っぽい男だった。
ななななな
信じられない…やっと失恋から立ち直った人に言う言葉!?知らないにしたって…
ムカ−
やっぱ男なんて…