ゴール道?

アルフォート  2008-03-17投稿
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入ってきたのは20才ぐらいの女の人だった。

『こんにちは、聖くん。隣の男前くんも、こんにちは。』
『こんにちは…』
『高校生?制服がよく似合ってるわね。』
『高校生ですけど、それが何か?』
『私は北井栞。後から喋りましょうね。』
『北井さん、俺の知り合い口説かないで下さいよ〜。ところで今日はどんな髪型にしますか?』
『あはは。聖くんに怒られちゃったわ。ええっと今日は…』

チャリンチャリン…
『ありがとうございました。…けい君、さっき何であんな態度取ったんだ?北井さんはうちの大事なお客さんなんだ。』
『だって…』
チャリンチャリン…
『いらっしゃいませ』
『ほら、美奈の言ってた通りだ。やっぱり野添くんalterでバイトしてるじゃん。』『本当だー。』
こいつら、うぜー…
でも俺は上辺だけの笑顔を取り繕って言った。
『来てくれたんだ。でもバイトじゃないんだ。聖さんのこと好きになっちゃったから遊びに来てるだけ。』
『やだ〜野添くんったら。』
女子たちはきゃあきゃあ笑った。うるさい…
『今日髪カットすんの?じゃあ俺、そろそろ帰るわ。バイバイ、また明日な。聖さんも…ありがとうございました。』
『ちょっと待って野添くん。喋れるチャンスないから今、言うね…。本当は今日、髪カットしに来たんじゃなくて、野添くんに会いにきたの。中学の時から好きでした。』
『ありがとう。でも、ごめん…。』
『そっか…じゃあこれからは友達としてよろしくね。』
『おう。じゃあな。』
チャリンチャリン…



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