今宵も凍り付く話しをしましょう。
などと話し始めに付ければ…何か恐怖と言う二文字が浮かびますが、本当の恐怖はすぐ横にあるものですね。
仕事も終わって…帰宅する電車の中で、私は今ガタンガタンと揺られながら、暇つぶしにと携帯小説を見ています。
なにぶん住んでいる場所も田舎なので、周りに人はいません。その為、集中しながら読めるナイスな状況でした。電車が揺れるせいで窓ガラスがカタカタなり、私はフッと携帯から目を反らし、窓の外の夜に染まった暗闇を見つめました。
外はネオンの光以外は何も見えませんでした。
でも窓にはハッキリと照明の光で照らされて写っていました。
私と私の横にある男の頭が…