『奈央ちゃんて、目大きいよね。二重のラインもキレイだし‥‥‥。』
ミズホさんは、誉め上手だー
『色白だし、肌がキレイだからファンデは、いらないよネ。うん。やっぱ、アイメイクもラインとマスカラだけでいいわネ。』
そう言ってー
ミズホさんは、ホットビューラーをあたしの睫毛に当てたー。
『ミズホさん。あたし、マスカラは自分で付けてみていいですか?』
あたしはー
ホットビューラーでカールを付けた睫毛の上に、ぎこちない手付きでマスカラを塗ったー。
生まれて初めて、マスカラを塗ったー。
『ミズホさん。あたし、睫毛が伸びたみたいー。』
マスカラを塗りながら、あたしが言ったー。
『どれどれぇ‥。いやだぁ!!奈央ちゃん!!超可愛いいじゃん!!あたしが男だったら、絶対惚れちゃうね!!』
あたしもー
男だったら、ミズホさんに絶対惚れちゃうねー。
『奈央ちゃんに、ギャルメイクは必要無いと思ったから、アイメイクもライン引いて、マスカラ塗るだけのナチュラルメイクにして正解だったよネー。』
そう言いながらー
ミズホさんは、あたしの顔をじ〜っと見つめたー。
そしてー
『奈央ちゃん、だいへんし〜ん!!』
かなりの大声で叫んだー。
あたしは、そう言われてー
嬉しいけれど、恥ずかしい様なー
不思議な気持ちになったー。
ミズホさんの御両親は共働きでー
家には誰も居なかったからー
ミズホさんとあたしは、何処までもハイテンションだったー。