最初はね、忘れようって思った。大好きだったあの人を…。前に進まなきゃって。なくなっちゃう気がした。私がいるって証が。
あなたは言った。俺がいなくなったらちゃんと別な人を好きになれって。でも難しいよ。苦しいよ。
あなたのぬくもりが、手がすぐ近くにある気がして。手をのばすけど届かないよ。ちゃんと言ってくれなきゃわからないよ。独りぼっちな気がしちゃうよ。
やっと触れたあなたは冷たくて、眠っちゃったの?この指輪は形見になっちゃったの?ごめんね。あなたがいなくなった今でも左手の薬指が光ってて。だって一生大事にするって言葉を忘れることができないの。だからもう少しここで立ち止まっててもいいかな?ちゃんと1歩進むから…。