「由奈!元気そうでよかった…。」
放課後、急に居なくなったかと思うと事故に遭っていたなんて…。
うちが気がつけば…。
何度も自分を責めた。
でも、由奈の元気そうな顔を見て安心した。
『私はいつも元気よ?』
…鳥肌が立った。
由奈の声じゃない…。
別人みたいだ…。
「ゆ、由奈…だよね…?」
『ふっ。フハハハ!』
由奈がゲラゲラ笑いながらゆっくり…ゆっくり近づいてくる…。
明らかに違う…。
こんなの…由奈じゃない!
急に変わってしまった友人に恐怖さえ感じた。
あまりの恐怖でその場に座り込んでしまった…。
これは夢だ…。
悪夢だ!
目を覚ませ!!
自分の頬を数回叩く…。
由奈が目の前に立っている事も知らず…。
由奈は、そっと頬を撫で…耳元でささやいた。
『…お前の望みは何だ…?』