後悔。

mina  2008-03-19投稿
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アンタが好きだった。

やさしい目つきや、耳に心地いい低い声。

アンタが好きだった。

ケンカ好きで、いつも誰それをぶん殴ったとか、怖い話を自慢げにしてた。……瞳はやさしいままで。

アンタが好きだった。

初めて下の名前を呼び捨てで呼んでくれた時、私がどんなに嬉しかったか、知ってるかな?その時アンタの顔は見えなかったけど。

アンタが好きだった。

すごくすごく好きだったんだ。

…………どうして言えなかったんだろう。

恥なんて捨てて、あるがままを言えたらよかったのに、何で……。

アンタが好きだった。

――もう遅い。

そんなの、わかってる。

けど。


私は今でも、アンタが好きだ。




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