「だよなぁ!!!俺らも思うぜ!!」
「俺も俺も!!!」
「私……も……」
友 「なんだよ…今日おかしくない?」
健 「おかしくねェって!!!」
いや健は言ってる側だから何も知らないんだよ…。
友 「たまたまかぁ……」
多分皆それほど暇してるって事なのかと思い周りを見渡せば皆健を見てる。
目線はまるで網に捕まった魚が周りの魚に助けを求めているみたいだった。
健 「でさ!!!俺良いこと思いついたんだよ!!」
さっきもそのセリフを聞いたような気がする。
周りはとても真剣な目で健を見ている。
そのせいか自分もむしょうに健の答えを聞きたくなった。
健 「それはな…………」
「それは……?」
誰かが聞く。
誰が聞いたかなど今は覚えていない。
とりあえずその時は“早く知りたい”という気持が強かったのだろう。
健 「それはな……………【校内鬼ごっこ】だ!!!」
皆 「校内鬼ごっこ?」
クラスメート全員の声が一致した。
流石に全員で言うとなると少しその単語に抵抗感を感じてしまう。
健 「校内鬼ごっこというのはな………………」
健は【ルール】を説明しはじめた。
この時私の気持は弾んでいた。