「そんな深刻な顔しても何も変わらないよ」
早坂が僕の顔の近くで言った。
「うわっ!お前顔近づけ過ぎなんだよ」
女の子とあまり関わった事もない僕は予想以上にドキドキしてしまった。「何顔真っ赤にしてんのよ。あたしの事好きなの?」
早坂が笑いながら聞いてきた。
「は?何言ってんだよ。お前彼氏いるんだろ?」「いたらあんたなんかに話かけたりしないって」早坂は目を僕に合わせず言った。
「それよりさぁ、良い事教えてあげようか?」
「何だよ?」
僕は何も疑わず不意に答えた。
「あたし、あと3ヶ月で死ぬんだ」