「こんな事をやったのは君たちの仲間なんじゃないのか！？」
「そうよ、一体どういう事なの！？」
人々はそう言って、いつしか感謝の眼差しから非難の眼差しへと変わっていた。何てことなの…―＼r
ミリスは唇を噛んで、苦悶の表情になった。
ソードメーカーと普通の人々の関係は、微妙なバランスで成り立っているといっていい。
数の少ないソードメーカーが暮らしていく為には、まず第一に普通の人々に迷惑を掛けないようにしなければならなかった。
ソードメーカーの力を使って人々を恐怖に陥れるなどもっての他で、そのような事をすれば生きていく事すらできない。
圧倒的多数を占める普通の人々を敵に回せば、いくら強大な力を持ってしても、滅びるしか道は無いのである。
三人は身に覚えが無いながらも、沈黙せざるをえなかった。
「何か言いなさいよ！」
「そうだ！あんた達のお仲間のせいなんだぞ！」
「止めんか、お主達！」
三人へ口々に罵声を浴びせていた人々は、突然の制止の声に驚いて、振り返った。
「町長…！」
「その女の子たちは鍛冶屋『ウィンストン』の娘さん達じゃ。お主達とて食器の修理等でお世話になった事があるじゃろうて」
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