『ミズホさん、今日は本当にありがとうございました。メイク道具‥‥お借りしますね。』
あたしは、ミズホさんからお借りしたメイク道具をカバンの中に入れたー。
『うん。奈央ちゃん。あたしは、まるで自分のコトの様にワクワクするの!!
明日は今日の要領でバッチリキメた奈央ちゃんを、思いっきり聖人に見せつけてやるのヨ!!』
自分のコトの様に喜んでくれるミズホさんは、最強の味方だと思ったー。
『はい。それじゃあ、また明日学校でー。』
あたしは、ミズホさんの家を出たー。
帰り道ー
さっき、ミズホさんから最後に手渡されたモノを見てー
あたしは一人で赤面してしまったー。
聖人‥‥‥。
いつか、あたしも大好きな聖人と‥‥‥。
心臓がー
キュン‥って鳴った様な気がしたー。
人を好きになるってー
こんなにも苦しいものなんだねー
いつでも不安は、つきまとってー
例えば、それがー
片思いだったとすればー
尚更ね‥‥‥。
人を好きになるってー
こんなにも楽しいものなんだねー
いつでも好きな人が側に寄り添ってー
例えばそれがー
両思いだったとしたらー
尚更ね‥‥‥。
こんな幸せ、他には無いってー
そう思えるんだ‥‥‥。