「あ〜本当真奈美マジウザいっ
死ねっ!!優梨もそう思うっしょ??」
「…あっ…うん…そうだね…」
ホラ、やっぱり言えなかった。
確かに嫌いだったけど、死ねなんて思ってないよって。
言えない私は一番最低だ。
今日、家に帰ったら、真奈美に電話してみよう。
ちゃんと話聞いてもらおう。
私には、そのくらいでしか自分の心に素直になれないから。
「…ただいまぁ…」
今日はお母さんが仕事で晩くなるから、電話するには絶交のチャンスだ。
だけど、いざ携帯をめのまえにすると手がとまってしまう。
カチカチカチ……
時計の針の音だけが、部屋に鳴り響いている。
ゆっくりと深呼吸をして、真奈美の携帯番号を一つ一つ押していく。
ブルルルルプルルルル……
何回かコールが続いた
ドクンドクンドクン…
心臓が爆発しそうなほど緊張していた。
出てと願う一方、出ないでほしいと思う部分もあった。
そして……
プッ……
「優梨…?」
真奈美独特の、低い声が聞こえた。