暖簾も無いオンボロ食堂2

KURO  2008-03-20投稿
閲覧数[428] 良い投票[0] 悪い投票[0]

こういう?穴場?と言うか?隠れ家?的な店が私は大好きだ!
こういう店は大概、大当たりか、ドハズレの両極端であると相場が決まっているのだ。
そして中から漂う匂いは、いかにも?大当たり?を予感させるに十分なものだった。

腹の虫がグゥと鳴いて、私は鼻息も荒く店内に飛び込んだ。

「‥‥」

飛び込んだは良いが、私は戸惑いを隠せなかった
店内は三間×二間(一間は1.8M)程と狭く、なんと四人掛けのテーブルがひとつきり‥‥
五人掛け程のカウンターがあるが椅子は無かった。
つまりどういう事かと言うと‥‥
「収容客数四名!以上キッパリ満員御礼!お次の方はお待ちくださいね!」
と云う事を意味する。

「‥‥一度に四人以上の注文には手が回らないと云うことか‥それとも、丁寧な仕事をするためには四人が限界と云うことか? 
ウーム、コレハドウシタモノカ‥」
私の頭脳は電光石火の思考を巡らせた。

刹那。厨房の中のばあちゃんが言った。
「いらっしゃい。奥にどうぞ!」

なぁーんだ。どうやら奥に座敷がある様である。
ソーカソーカ!と納得して奥へ進み、襖をガラリと開けると其処が座敷だったのだが‥‥


続く

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 KURO 」さんの小説

もっと見る

エッセイの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ