瑞枝、そして見破っていた司令以外の者、――つまり“2人はパイロットになった”と思っていた人間は異憑を突かれ驚きを隠せない。
瑞枝が祐希を見据えた。
瑞枝「このままでは、ここにいる全員――…殺されるわ。」
祐希「――ッ…」
瑞枝「あなた達はこれをそのまま、ただ見ているというの!!?」
紫穂「そんなッ――…」
厳しく瑞枝から突き付けられたその言葉に、祐希と紫穂は困惑する。
できれば見てみぬふりをしたい。しかし無情にもそれは現実におきてしまっている。
目を逸らそうにも逸らせない、自らの目の前で――
そして、時間は残されてはいなかった――