祐希「……
(オレは乗らないと決めた…決めたのに――
ふざけんなよ。帰れるんじゃなかったのか俺達…
でも、ここで帰ったら――?…みんな……)
死ぬ…のか――?」
ボソッと呟くように言葉を落とす。
紫穂「――死…ぬ?」
紫穂もまた、迫りくる現実を認めたくない葛藤と戦っていた。
瑞枝「みんなの為。守って――」
静まる司令室。
“ビーーッビーーッ――”
その空間に、ただ、敵のエリアE侵入を警告する音だけが響いた。
祐希「なぁ…俺達に――何ができるんだ?」
ただ茫然と司令席を見上げ、司令に問う。
司令「戦え」
司令は言った。