銀行と郵便局、合わせて3万5千円を振り込む。今月も2万5千円足りない。あの人を生かす為の金、自分の生活を犠牲にして。 振り込まれた金額を見て「ありがとう。」 君は言うだろう。でも明日にはその痩せてしまった手首をまた切る、死ぬ為ではなく生きる残る為に許せない自分を殺して。 来月の振り込み日に向け明日も溜め息混じりのあくびと一緒に目覚める。君を生かす為ではなく、僕が死なない為に。 君の方がずっと前向きなのかもしれない。
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