「どうだ?修復はできそうか?」
「いいえ…通信アンテナも折れ曲がっていて、地球と連絡をとるのも不可能な状態です」
「そうか…」
2人は肩を落とし、しばらく話さなかった。
「……そういえば」
亀山が口を開いた。
「なんでしょうか?」
「たしか地球に送るための通信ロケットがあったような気がするのだが」
「ありますけど…多分地球に着くのに3日はかかるでしょう」
「わかっているよ。だからこういうのはどうだ?」 「なんでしょう?」
畑中は希望に満ちた瞳で亀山を見つめる。