1ゲーム終わったところで、急にほっとしたのか、わたしは一瞬だけ隣のレーンを見てしまった。
しばらく忘れていた周りの状況がわたしの頭をよぎり、恥ずかしさがぶり返してきた。
次の瞬間、ものすごい緊張がわたしの体中を襲い、再びおかしくなりそうな気持ちになってしまった。
自分が今いる環境から早く逃げたいと思ったわたしは、亜美と沙織に、もう帰ろう、と話しかけた。
2人はOKしてくれて、ようやくボウリング場から去ることができた。
その日以来、わたしはそれまで以上に男の人を見ることができなくなってしまった。
こんな受動的なわたしに彼氏なんて一体いつになったらできるのだろう…。