変わらない日常の中で

 2006-04-29投稿
閲覧数[1141] 良い投票[0] 悪い投票[0]

―いつから僕達は
  涙流すことさえ
出来なくなってしまっ    たんだろう―\r

†変わらない日常の中で†


朝起きて、必ず空を見上げる。

『‥‥‥今日も曇り‥‥か‥‥。』


灰色に染まった暗い空を見上げ、まゆみはそうつぶやく。
一週間前からずっとこの天気のままで、傘は何日も濡れたままだった。

バサッ

まゆみはそれを気にもせず勢いよく開く。


『‥‥今日もまたあのくだらない所に行かなければならないのか‥‥‥。』

晴れない心を励まし一歩ずつ前に進んで行く。
今日は学校の日だ。
まゆみは学校が嫌いだ。偽善者ばかりのクラスメイト、いい人ぶった先生。
そのすべてが嫌いだった。

『‥‥‥はぁ‥‥馬鹿みたい‥行ったってとくに何があるって訳じゃないのに‥‥‥。』

それでも行くことを辞められないんだけどね
とつぶやいて足を進めた。



暗い高校生活が―\r
変わるなんて知らずに―



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 蛉 」さんの小説

もっと見る

公募投稿作品の新着小説

もっと見る

[PR]
綺麗になりたい!
モテたい!ならコレ


▲ページトップ