第二章? 〜情〜
その後もオレは「亜美」のことを日に日に好きになっていった。
小さな背と長い髪。きっと性格もいいんだろうな…。そう思いながら毎日を過ごしていた。
そして、とうとう彼女に関する新たな情報を知ることができた。
その日、オレは健吾と一緒に帰ろうとしていた。
健吾がトイレに行ってくる、と言ってきたので、オレは1人で廊下で待つことにした。
周りを見ると、隆之が同じクラスの由紀とぶつかったのを見た。
隆之って勉強はできるけど、時々ドジなことするんだよな。
オレは隆之に話しかけようとしたが、少し前に健吾から隆之の話を聞いていたことを思い出した。
あまり話しかけると、隆之の夢の妨げになると思ったので、やめておいた。